2009年2月27日金曜日

派遣に登録したものの…

久しぶりに都市部に出て、派遣の登録をしてきた。
これまで30回近く転職している私だが、実は派遣会社を使ったことが無い。
工場の業務請負なんかはあったが、派遣会社は登録しても、自分に合った条件の仕事を紹介してもらえることが無かった。
今回も登録はしてみるものの、大して期待はしておらず、とどのつまり、仕事は自分の足で探すのが基本だと、再確認するのだった。

今日出向いた派遣会社は、ご立派なビルディングの高層階に佇まい、どうせシナ産だろう、大理石のエントランス、いかにも「都会派エグゼクティブ」「憧れのオフィスワーク」的風情。…清掃会社の人、ご苦労さん、てカンジである。

「職務経歴書を付けると登録時間が短縮される」というから、A4三枚に10ポイントの明朝体で作成した職務経歴書を添付したところ、それに目を通せば分かるような質問をコーディネーターに何度となく浴びせられて、困った。

「ここにも記載しておりますとおり…」

って、何回言わせるねん。何のための職務経歴書じゃ。

職務経歴書だけじゃない。
履歴書の希望欄にも書いてあることを、見もせずに訊くんだから、派遣のコーディネーターというのは、大学さえ出ていれば、そういうカンジで成り立つ仕事なんだろう。
しまいには「読めや!失礼か!」と言いそうになったが、さすがに私も大人なので、思うところで堪えておいた。

大体、スキルチェックとかする前に、履歴書と職務経歴書は受け取っておいて、登録者がスキルチェックしてる隙に、つらつら目を通すぐらいのことはできるやろに。アホか。


しかしそれにしても。
正直、派遣登録の時はよく「不気味だ」と思う。
登録する時、個人情報を極秘で利用されているのではないか、という不安は常々ある。
「当社の守秘義務における方針」の書類に目を通したところで、さあどうだか、イマイチ払拭できない不信感が私にはある。

四年前、とある派遣会社に登録した時、ビジネスマナー教室なんぞで「笑顔の学習」なんかをしたと思われる派遣コーディネーターが、ニッコリ微笑んで、何の前置きも無く、顔写真を勝手に撮っていきやがった。
そして、そこからの仕事の紹介は無かった。
肖像権の侵害か。何のための写真撮影だったのか。

登録者の外見のスペックで採用・不採用を決める企業様向けの「お写真」だろうか。
それともう一つの可能性として、人の顔のデータを収集して、何かの分析やら研究やらに、無断使用する目的。
ただ登録だけ受けてたんじゃ、金にならんからだろうな。

今日登録した派遣会社のコーディネーターは、機械的に自分とこの会社の書類を、ドカドカと私の目の前に置いて、「こちらの記入が終わったら、この番号のどれでもいいので、電話でお知らせ下さい」と、ランダムに選ばれたような二桁の5つ6つぐらいの数字が書かれた、名刺サイズのカードを置いて、事務所に引き下がっていった。

何故、無作為に見えるバラバラの内線番号がこんなに必要なのか。終わったことを知らせるためだけなら、一つで充分のはず。
私は、これは心理テストかマーケティング調査か何かだろう、などと思った。
内線電話の一番目の数字を選ぶか、二番目の数字を選ぶか…。どの番号を選んでも、多分、電話に出る人間は同じだったと思う。
どこかの偉い心理学の先生の分析方法を真に受けてやっている、とか。
もしくは、それで収集したデータを、どこかに売っている、とかな。

私自身は、他人に勝手にそういう利用のされ方をするのは、気分が悪い。
事前にも事後にも、何の説明もなしに、そういう不気味なことをするなら、情報利用料として、せめて登録の行き来にかかる交通費なり、図書券なりをくれるとか、してくれんかの。…と、そういうことをしてくれる派遣会社も一部あるらしいが、今回は残念なことに、そうじゃなかった。



登録を終えて、帰りのラッシュ時の電車で人ごみに揉まれながら、「家に帰って、美味しいものを食べる」ことを、久々に夢見る気分だった。きっと、多くのサラリーマンがそれを楽しみに、日々を繋いでいるんだろう。

都会は本当に、神経が磨り減る。

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