2009年4月2日木曜日

家電文学?

子供の頃、テレビの中にはたくさんの小人がいると、私は思った。
テレビの後ろ側に回ったら、小人たちに出会えると思ったが、テレビの後ろの「フタ」が、そうはさせない。
薄いレコード盤やラジカセの中にも、テレビよりも更に小さな砂粒ぐらいの小人がいて、歌っているのだと思った。

大人になってから、色々訊いてみたら、同じようなことを子供の頃に思った人は、割りに多かった。
「エアコンが冷風を出しても機械の方が熱いのは、中でフーフー息を出して働いている奴隷が、運動しすぎて体温が上がっているから」
と、言った人もいた。…エアコンの奴隷については、私は思いもよらなかった。


…家電文学?

たまたま聴いていたラジオの番組ゲストが、作家の長嶋有だった。
そこで、文学の新たな一ジャンルにも聞こえる、「長嶋家電文学」という言葉に惹かれて、図書館で借りて読むことにした『電化製品列伝』。

文学作品の中に登場する電化製品を突きまわった“書評”なんだけれど、どうしても納得いかなかったのが、「ホットプレート」の項。

 …ホットプレートの料理は、ありていにいって手抜きだということ。

作中にはこうあるけれど、私思うに、手抜きで料理をするならなおのこと、ガスコンロを使うと思う。ホットプレートは、それを引っ張り出してくること自体や、手入れの方が面倒だと思う。
だから、あれを使いこなす人は、“手を抜けない人”に、私は見える。

かくいう私は面倒だと思ったから、ホットプレート自体を持っていない。

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